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イサム ちゃん

 秀水会とともに
 大分大学経済学部創立100周年記念が過去のものとなった
2022年6月25日土曜日祝賀式典が「大分市音の泉ホール」で厳かに挙行され、これを期に我々「秀水会」も60年続いた会を、終会とすることになった。大学と経済学部そして中川ゼミの心の炎が燃え尽きた感がある。今後は、余命としての仕切り直しと考えよう。
 中川先生ゼミの会は、秀水会と名付けられ、特に我々10回生は、「ウルトラ秀水会」と名付けて強くて深い友の絆を深めてきた。素晴らしく美しい友情の結晶である。
 秀水会を語るには、二つの面からアプローチしなければならないと思う。
その一つは、中川秀穂教授の教えである。先生の波乱の人生からその教えは、生み出されたものと思える。先生は、人生軌跡の原理を語り、生活原理は「平生往生」、行動原理は「布施人生」、人間関係原理は「万人平等」そして、死生観は「臨終不乱」と述べられている。旋律のいい言葉は、シンプルで意味深であるが、教室での教えは、平易で分かりやすく、具体例を示しつつ穏やかに時にユーモアたっぷりに教えてくれた。表情や言葉にそしてお身体の動作にまで、お人柄と優しさがしのばれ私は、このような人を聖人と呼びたい。
私にとっては、結婚式の披露宴でのご挨拶で、ご来賓長老の謡曲の後、先生は、外国の謡曲風の曲を歌います。とおっしゃて、メンデルスゾーンの「お!ひばり」を歌われ祝ってくれた。感無量、感激だった。たくさんの祝辞より最も素敵なそして渋く品格のある祝歌だった。
 二つ目は、15人の友達である。不思議にも大分市内の高校卒業生は、関 正明さん以外にいない。県内も竹田高校、宇佐高校、国東高校、日田高校各一からニ人ずつ熊本県、福岡県、山口県、鹿児島県の面々で、結構地方色が強かった思う。あとで聞いたところ、片親が多く先生は親代わりだったとも語っていた。お金の無い貧乏学生を、食事会や旅行に連れて行ってくれた。大分市内一番高級のレストラン東洋軒でのフルコースの洋食を、綺麗な「おかみさん」のご指導で、マナーを学ぶことができた。初めてのフルコース料理、大変美味しかった記憶のみ残り、誰が、支払ったかなど全くの無関心、卒業後、全部先生が自腹を切り支払っていたことを知り、おそばきながら感謝、感激。
 卒業後は、ウルトラ秀水会の親睦旅行に参加する楽しみが年を重ねるごとに深まり、多くの想い出を残すことができた。仕事の特性から、どうしても連休が取れず、祝宴が終わり次第夜間の交通手段を乗り継ぎ、京都から大分に帰分する離れ業をやったり、家内に運転手をお願いし、宴会修了後、大分まで車で帰分したことも忘れられない思い出である。お友達との交流は、その後も続いている。時の流れは無情、この会が、終焉するとは信じられない。
皆さん!機会を作り又お会いしましょう!秀水会の友と旅行するとき、食事するとき、お話しするとき、遊ぶときが私の幸せ絶頂のときなのです。

 




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