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グッちゃん
 自転車の楽しみ
 
 自転車の楽しみは、風を身体で感じることです。また、風景をいつまでも気の済むまで見られて、自然を堪能できることです。
 ○ 風
 自転車に乗って走ると風が流れていく。追い風を受けて疾走するのは楽しい。
道が広く、交通量がなく、見通しの良い下り坂を走り過ぎてていく時は、爽快です。カーブではスピードの出し過ぎに気をつけます。
 太陽に照り返された暑い道路から、木陰にスッと入ったときは、格別に気持ちが良いです。
 秋の風の強かった翌日には、道の端々に幾つもの栗が落ちているのを見つける。11月になると、栗からドングリの実に代わり、コロコロと路上に転がっている。
 ○ 風景
 自転車で出掛けると素晴らしい眺めを、心ゆくまで楽しむことができる。景色の良い所では、そこに停車して、いつまでも眺めている。(下関の)室津から特牛までの海岸線を走ると、波打ち際、深い青い海、遠近の島々を眺めながら走る。済生会病院裏の海岸は景色が良く、何時もお茶を飲み海岸を見ながら休憩する。ライトグリーンの沖縄の海を見ることができる。
 海を見るのはその雄大な広さに、ゆったりとした気持ちになり、心が落ち着く。海岸を走る時は、海の匂いを嗅ぐことができる。海岸に打ち上げられた海水が、太陽の暑い熱で蒸発し空中に散布されたものか、海岸に打ち上げられた海草が、乾燥して発したものなのか、よく分からないが、この匂いが好きだ。
 川を堰き止められた水源池のダムなどは、車止めで遮断されたダム周囲の小道がひっそりと整備されており、気兼ねなく走行できる。小倉の鱒淵ダムの小道は、秋になると落葉に覆われて、景色も良く、落ち葉に覆われた小道を、枯葉を踏みしめ自転車をこぐ。
 (紫川に沿って川を遡ってゆくと、川幅が狭くなってくる。更に上る、川の両端には田畑が現れてくる、奥へ進むと田畑少しずつ段がせり上がり、山の連なりが迫ってくる。春の始めに田圃が耕され、水が張られて、稲が植えられる。梅雨に入ると蛙が一斉に鳴きだす。秋になり、稲穂が頭を垂れてくると、田圃が一面に黄金色に耀き始める。この時の景色が一番のお気に入りだ。収穫を終えると、次の春まで田圃はお休みだ。
 トンビのソロ、蛙の合唱、力強いい蝉声、鹿の悲しい鳴き声も聴くことがある。




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